ノロウイルス食中毒発生情報 第2報

令和8年3月、熊本市保健所管内(熊本市中央区花畑町の飲食店)においてノロウイルスを原因とした
食中毒が発生しました。
有症者数は34名で、主な症状は嘔吐、下痢、発熱で現在は快方に向かっています
原因施設は当該店舗で提供された食事が原因とする食中毒と断定され、2日間の営業停止措置がとられました。

【ノロウィルスの感染経路とは】
 感染経路はほとんどが経口感染で、次のような感染様式があると考えられています。
 (1)患者のノロウイルスが大量に含まれるふん便や吐ぶつから人の手などを介して二次感染した場合
 (2)家庭や共同生活施設などヒト同士の接触する機会が多いところでヒトからヒトへ飛沫感染等直接感染する場合
 (3)食品取扱者(食品の製造等に従事する者、飲食店における調理従事者、家庭で調理を行う者などが含まれます。)が
   感染しており、その者を介して汚染した食品を食べた場合
 (4)汚染されていた二枚貝を、生あるいは十分に加熱調理しないで食べた場合
 (5)ノロウイルスに汚染された井戸水や簡易水道を消毒不十分で摂取した場合

 特に、食中毒では(3)のように食品取扱者を介してウイルスに汚染された食品を原因とする事例が、
 近年増加傾向にあります。

【症状について】
 潜伏期間(感染から発症までの時間)は24~48時間で、主な症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛であり、発熱は軽度です。
 通常、これらの症状が1~2日続いた後、治癒し、後遺症もありません。また、感染しても発症しない場合や
 軽い風邪のような症状の場合もあります。
 ただし、持病のある人や乳幼児、高齢者などは、脱水症状を起こしたり、症状が重くなったりすることがあるため
 注意が必要です。

【原因食品について】
 過去のノロウイルス食中毒の調査結果を見ると、食品から直接ウイルスを検出することは難しく、
 食中毒事例のうちでも約7割では原因食品が特定できていません。
 ウイルスに感染した食品取扱者を介して食品が汚染されたことが原因となっているケースが多いことが、
 原因食品が特定できない要因となっています。
 そのほかの原因としては、ノロウイルスに汚染された二枚貝があります。
 二枚貝は大量の海水を取り込み、プランクトンなどのエサを体内に残し、出水管から排水していますが、
 海水中のウイルスも同様のメカニズムで取り込まれ、体内で濃縮されるためと考えられています。
 なお、ノロウイルスに汚染された二枚貝による食中毒は生や加熱不足のもので発生しており、
 十分に加熱すれば、食べても問題ありません。

【対策】
 〇持ち込まない
  腹痛や下痢の症状があるときは、食品を直接取り扱う作業をしない。
 〇つけない
  石けんをよく泡立てて手洗いを行い、2度洗いが効果的。
 〇やっつける
  食品は中心温度85℃~90℃で90秒以上の加熱を行う。
  調理器具は85℃以上の熱湯で1分間以上加熱するか、塩素系消毒液に浸して消毒をする。
  ※消毒用アルコールでは効果が不十分。
 〇ひろげない
  食器や環境などの消毒を徹底する。吐物等を処理時は二次感染対策を行う。

厚生労働省HPにノロウイルスに関するQ&Aが掲載されていますので、施設管理者の方や従業員の方のご一読をお願いいたします。

出典:厚生労働省ホームページ 熊本市